剣道は人と人とを繋ぐ
チェコに住んでいたとき、携帯電話会社NokiaのテレビCMで"Nokia connets People"というのが流行った。当時チェコ剣道連盟の技術顧問だったインドラがある剣道大会の講評で、それをもじって
Kendo connects People (剣道は人と人とを繋ぐ)
といい、会場を盛り上げたのを思い出す。
剣道は確かに人と人とを繋ぐ、ここ数年で特にそういう思いを強くした。(無論”剣道”に限らずそうなのだろうが・・・)
小学校4年生から初めて、大学1年の5月まで続けた剣道を止め、10年間ほとんど竹刀を握らなかったボクがプラハ(チェコ共和国)の剣道クラブ「山道門」の門を叩いたのは、いったいどんな巡り合わせだったのか・・・。
その時、プラハ工科大学の小さな体育館で剣道の指導をしていたのが、剣道三段のインドラだった。十数人のチェコ剣士が竹刀を振っており、そこに日本人は一人もいなかった。興味半分で訪ねた異国の地の道場に見た確かな日本文化に、おもわず置いた竹刀を取り上げる自分がいた。それから、約2年半、チェコ剣士とともに欧州各国を回り試合や剣道セミナーに参加した。そこで、多くの出会いが生まれ、そしてウィーンで人生で初めて師と呼べる先生にも出会うことができた。
約3年の海外生活をほぼ終える頃、ボクはドイツのカールスルーエという小さな街に仕事で滞在した。あまり知られていないことだが、ドイツの剣道人口は欧州でも多い方で、ちょっとした規模の街になると必ずと言っていいほど剣道クラブが存在する。カールスルーエもその例に漏れず、インターネット上に剣道部のホームページをみつけた。仕事では2週間の滞在であったが、防具を持ってきていたボクはその小さな道場に向かうことにした。
(つづく)
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